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外部の活動
白梅学園大学子ども学部で初の講義
8月2日(土)午後1時から、白梅学園大学で「工房なあるの活動からの報告」として「現代の子どもたちに必要な創造的な教育を目指して」というタイトルで講義をさせていただきました。
白梅の子ども学科の生徒たちは、幼稚園や小学校の教師や子どもの文化に関わる仕事をすることを目標に勉強をしています。そんな彼らに、工房の活動から見た現代の子どもたちの状況を話して伝える機会を与えられたことは本当にありがたいことだと思っています。工房で撮りためた写真の中からセレクトにセレクトを重ね、パワーポイントでスライドを作成し、工房の生徒たちの絵画作品も会場に展示させてもらいました。
これから先、子どもたちと接する人生を選ぼうとしている若者たちに伝えたいのは、「子どもは教育や保育を受けるために生まれてきたのではなく、どのように生きるかを学ぶために生まれてきた」ということ。「私が求めているのは、教師に子どもを理解し、子どもの側に立ち、子どもの味方をする努力を続けてもらいたいということだけである。」というニイルの言葉で講義を終えました。
白梅学園大学のホームページはこちら!
http://www.shiraume.ac.jp/daigaku/
受講した学生の感想文
子供は自分の肉体を完成させるために、飛んだりはねたりしている、に「なるほど!」と思いました。教育の形は色々あるんだなと思いました。全てに共通することは「子供の未来のために」ということではないかと思います。ニイルの言葉が胸に響きました。
黒板に貼って紹介してくださった子どもの絵はどれもすごく素敵でした。
芸術を通して成長していくことは人間関係においても役に立つと思いました。
子ども学科2年 女性
感性の教育や異年齢との係わりが少なくなっている社会の状況を補ったり、母親の子育てで足りないところ、例えばクーピーやボールペンなどの芯の硬いものばかり与えてしまって、子どもの発達をさまたげていたり、ハサミの使い方も右手のみを重視してしまいがちで、左手の発達がおろそかになっていっているなどの状況、また、子どもの体験の不足しているところを補う場合が少ない状況がある中で、この「工房なある」のような場所での経験は、子どもたちにとって少しでも良い経験、育ちになると思う。
今日の話を聞いて、今後子どもとの係わりをどうしたらいいのか、どのように子どもを育てていったらいいのかを考えさせられました。また、今、私は「現場」もいいけれど、「企業」に行きたいなと考えたりしていて、今日の話は自分の将来を考えるのにもすごくためになりました。ありがとうございました。
子ども学科2年 女性
スライドを見て、子どもたちが本当に楽しそうにやっていると思いました。お団子作りや料理など、普段の生活であまり触れることがないようなことができることで、子どもたちも楽しみながらできるのだと感じました。
楽しんでいたら、学びではないのか?ということについてですが、私も先生と同じ考え方です。学びにつながることを楽しみながらできたら、それでいいと思います。「身に付けることだから」「学びだから」といって張り詰めた空気の中でやる必要はないと思います。楽しみながらやることで、子どもたちも自分で自主的にやろうとすると思うし、自然に身についていくのだと思いました。
「子どもは保育や教育を受けるために生まれてきたのではない」というのはその通りだと思います。保育や教育を受けていなくても大人にはなれます。大切なのは、どのように生きていくかを学んでいくことだと思いました。まとめの言葉を見て、今日のスライドはこのことを言っているのかなと思いました。本日はありがとうございました。
子ども学科4年生 男性
今日はいなずみ先生の講義でした。いなずみ先生の工房である「工房なある」の活動の姿をたくさん見せてもらいました。子どもたちの生き生きとした姿がとても印象的でした。たくさんのお菓子をを自分で作ったり、書道をしたり、ナイフを使ったり…すごく楽しそうでした。本当に色々なことをしていて、良いなと思いました。ハロウィンの仮装がすごく楽しそうで、よかったです。工房なあるの異年齢での活動や遊びの広がりなどの目標はステキだなと思いました。子どもたちにとって素晴らしい所だと思います。
また、「工房から見た現代の子どもたちの状況」というお話を聞きましたが、子どもたちは今、体を動かす機会が減っていたり、異年齢の集団遊びが減っていると学びました。すごく寂しいことだと感じました。
また、今の子どもたちは手首が回らず、にぎりがうまくいかない、と聞きました。小さい絵は得意でも、大きな絵が描けないと知りました。いなずみ先生のお話は本当にためになる部分が多く、いろいろと考えさせられました。ありがとうございました!
子ども学科2年 女性
今日はいなずみ先生からお話を聞きました。
先生のいらっしゃる「工房なある」では、遊ぶ機会の少なくなった子どもたちに対して、遊びを教えたり、道具を使わせたり、おやつを作ったりなど、子どもたちが大好きなことだらけでした。写真の中の子どもたちはみんな楽しそうで輝いていました。私もあんな授業だったら受けたいなと思いました。
子どもたちが今置かれている状況や、成長の具合などを聞いて、いろいろと考えさせられました。私たちは知らない間に目線を上にして子どもたちと接していて、本当の子どもの目線になっていないかと思いました。本当に子どもの目線に立てるようにしたいと思いました。
ありがとうございました。
子ども学科2年生 男性